眼の成人病(緑内障、白内障)を防ぎ抑える「水素ガス温熱眼科療法」

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ヘリックス通信

2023.05.10

インタビュー

テーマ:

【Vol.5】眼科領域における水素ガス吸入の有用性

眼の成人病を防ぎ抑える「水素ガス温熱眼科療法®」

水素ガス吸入機を活用する医師や研究者にお話しをお伺いする「ドクターズインタビュー」。
第5回は、むらかみ眼科クリニックの村上茂樹院長にインタビューをしました。
(取材日2021年11月)

ドクタープロフィール

医療法人湘悠会 むらかみ眼科クリニック
村上茂樹 院長

医学博士
順天堂大学客員教授
日本眼科学会認定 眼科専門医
日本東洋医学会認定 漢方専門医
日本抗加齢医学会認定 専門医

ドクターズインタビュー

水素ガス吸入療法を導入された理由をお聞かせください。

糖尿病やがん、脳血管疾患や虚血性心臓病などの中高年の成人病の主座とする全身疾患のみならず、緑内障、白内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などの中高年の視覚障害の主座を占める眼の成人病にも活性酸素(酸化ストレス)が深く関与していることが知られています。年齢を重ねるほどに抗酸化能力が坂を下り落ちるように低下していく中高年者にとって、この様な酸化ストレスを処理していくことはとても重要な課題です。
日本は長寿大国と言われ世界でもトップレベルの平均寿命はさらに伸びていますが、眼の健康寿命は追いついていないのが現状です。この様な状況において最近の知見として、高濃度水素ガスを吸入することにより、最も悪い悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を水素が選択的に結合して無害化することで、眼を含めた全身の各疾患に極めて広い分野で、その有用性を発揮し、しかも医薬品よりもより顕著な効果が認められることがこれまで研究で詳細に報告されています。 この様な最新の研究成果のエビデンスに基づき、中高年の視覚障害をもたらすこの様な眼病を防ぎ、また、進行を抑える治療法として水素ガスを導入しました。

水素ガス温熱眼科療法®とは何ですか?

「水素ガス温熱眼科療法®」とは、「水素ガス吸入療法」と「近赤外線温熱療法」を併用した治療法で、国内で初めて導入しています。当院では、この治療法が特許庁に商標登録され、痛みや苦しさが全くない非常に有効で画期的な治療法として、高い評価を得ています。

具体的にどのように、水素吸入を提供されていますか?

中高年の方にも優しい「水素ガス温熱眼科療法®」の実際の方法として、高濃度水素吸入機の大容量タイプで高濃度水素ガスを吸入し、多量の水素を体内に効率よく取り込みます(水素ガス吸入療法)。これにより、病気の約90%の元凶とされている「悪玉活性酸素」(ヒドロキシラジカル)を身体から消去し、排出して免疫力を高めます。人間が本来持つ治癒能力を最大限高めることで、眼と体の病気を予防し、進行を抑制することが可能です。また、日本人の緑内障全体の7割以上を占める正常眼圧内緑内障(眼圧が正常範囲にある緑内障)は、血流不足や酸化ストレスが原因で視神経細胞死を起こします。これに対し、水素ガスは、血流を良くし酸化ストレスを消去する両方の相乗効果によって、視神経を保護するという観点からも、非常に有用です。ちなみに食物では、ミカンの皮に多く含まれる成分である「ヘスペリジン」という抗酸化色素も酸化ストレスを減らし、視神経細胞死を半分以下まで抑えることが判明しています。
さらに、首の根元にある星状神経節という領域への「近赤外線温熱療法」(スーパーライザーPX)も併せて行なうことにより、視神経や眼底の網膜の血流を著明に改善して、緑内障や眼底の網膜の病気の治療に有効であることが医学的にも証明されています。つまり、この療法は眼病の予防と治療に顕著な相乗効果が期待できるわけです。「水素ガス温熱眼科療法®」は、悪玉活性酸素を消去、排出して免疫力を高め、眼底の網膜の血流を著しく改善して視神経の働きを高めるダブル効果で、中高年の方々の眼病の予防と治療にその有用性が高く評価されています。 また、痛みや苦しさが全くなく、リクライニングソファでくつろぎながら受けることができ、多くの患者さんから「眼と体がとても楽になり、視界も明るくなって気分まで良くなった」という感想も多く頂いています。そして、患者さんの眼と心を視覚障害への恐怖から希望へと向けることができ、とても優れた有効な眼と体の治療法としてご好評いただいております。

今回の出版は、どのような内容になっていますか?

「緑内障」という病気は、その人の眼が耐えうる以上の眼圧によって視神経が圧迫されて傷付き、視野(見える範囲)が徐々に欠けていって、末期には視力まで損なわれる眼病です。しかし、初期や中期には欠損視野が両眼と脳でカバーされるため、患者さんご自身が緑内障であると気付いていないケースが9割以上にものぼり、末期になってから視力が障されるため、中高年者の視覚障害の原因の首座を占め続けています。このため、「白内障は手術で治るが、緑内障では一度失った視野は取り戻すことができない」といわれるのは、残念ながら事実なのです。緑内障の治療の中で最も重要な二つのポイントは、緑内障と診断されたならば、決して放置や中断をせず眼科専門医の診察と点眼薬などでの治療を継続して受け続けること。そして、日常生活や食生活などにも日々注意して、正しい生活習慣で緑内障から眼を守るセルフケアを実践し継続していくことです。
正しい生活習慣で眼を守る具体的なセルフケアとして、緑内障の原因となる眼の血流障害や酸化ストレスを抑えて緑内障体質を補う食事と栄養療法、夜間高眼圧を防ぐための就寝法、さらに、血流を促す正しい姿勢と呼吸法や楽々できて眼圧を下げる運動療法である「スマイルコアジョグ®」などについて分かりやすく丹念に解説しました。また、緑内障治療の基本となる緑内障治療点眼薬の正しく効くさし方やさらに、新しい治療法として、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)や低侵襲緑内障手術(MIGSミグス)などの新しい治療法の解説と共に、緑内障の元凶となる最も悪玉の酸化ストレスを消去し眼の血流改善にも有用な「水素ガス温熱眼科療法®」についてもカラーの図や写真も用いて分かりやすく丁寧に解説し、親しみやすく非常に役立つ内容にしました。この著書をお読み頂き、緑内障とは気付かずに眼の不調を放置している方々が、一人でも多く早期発見と治療を開始でき、また、視覚障害に陥る不安で日々悩んでいる緑内障治療中の患者さんにとっても、本書が一筋の明るい希望の光となることを願っています。

緑内障最強療養法
~医学会3冠専門医で大学教授の眼科医が極意を伝授~

全国書店、Amazonで発売。村上先生が国内で初導入された「水素ガス温熱眼科療法®」についてと、ご自身でできるセルフチェック方法や、緑内障を防ぐ姿勢・呼吸法・眠り方、東洋医学で実証の経絡ツボ療法など、緑内障でお困りの方も予防したい方にも直ぐに役立つ素晴らしいバイブル本です。

先生は、どのようなタイミングで吸入されていますか?

私自身、当院での外来診療と手術やレーザー治療などを朝から夜までほぼノンストップで連続して毎日業務を続ける中で、毎朝夜のジョギングと体幹トレーニングなど、体調管理にも出来る限り細かな配慮を続けています。当院を開業して26周年目を迎えますが、勤務医時代を含め、風邪や病気などで休診したことは一度もありません。さらに、昨春より「水素ガス温熱眼科療法®」を自身でも診療後や就寝時に実施しています。毎日6時間以上もの水素ガス吸入療法を続けることで、早期の疲労回復や朝の心地良い目覚めにも有用で、免疫力の向上を実感しています。また、頭髪も染めることなく黒髪のままで、化粧水などを使わずに肌のツヤも良くなりました。そして、自律神経の安定化効果のためか、周囲からはいつも笑顔で穏やかな表情になったと評されています。
また、お世話になっている知人の方々にもお勧めし、がんの患者さんや更年期の方の不眠、慢性疲労の症状改善、また、高齢出産を希望なさる方の不妊治療や出産前の体調管理にも非常に役立ち、めでたく母子とも無事に出産を迎えられた方もいらっしゃいます。

今後の抱負をお聞かせ下さい。

これまでの研究で、国際水素医科学研究会の赤木純児理事長、萬憲彰副理事長、理事の小山勝弘教授などを始め、多くの研究者の方々により、各分野での高濃度水素ガス吸入療法の有用性がエビデンスとして立証されてきています。この様な経緯から、眼科領域においても、中高年の失明原因の主座を占める緑内障や加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、そして白内障などの眼疾患についても「水素ガス温熱眼科療法®」の有用性について母校の順天堂大学の客員教授として研究を進めると共に、眼科診療の現場でも、多くの患者様に実施して水素ガス吸入療法の有用性を臨床にも生かしていきたいと考えています。

村上院長、ありがとうございました!

クリニックデータ

むらかみ眼科クリニック

住所:熊本県宇治市南段原町11-6 GoogleMap
受付時間:月・木・金 午前8:00~11:30 午後1:30~4:30 / 火・木 午前8:00~11:00 / 土 午前8:00~12:00
休診日:日曜・祝日

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