Dr.Shiggekkyの水素問答 <その1>「血流がよくなる」と言われるのはなぜ?
2025-10-02
~Preface~
水素の疑問質問に回答していくシリーズ「Dr.Shiggekkyの水素問答」が始まりました。
回答くださいますのは、
ある時はミトコンドリアマン、自称・異端の医療研究者 Dr.Shiggekky※です。
(※一般的称号:聚楽内科クリニック院長・医学博士 武本重毅先生)
それでは、これより本編をお楽しみください!

<その1>
水素吸入のわずか数10分後に、
「手先がポカポカしてきた」「顔の血色が良くなった」
といった体験を語られる方がいます。
このように短時間で血流の変化を感じるのは、どうしてなのでしょうか?
Dr. Shiggekkyの回答
結論をシンプルに!
水素吸入後に「手先がポカポカする」「顔色が良くなる」と感じられるのは、
①酸化ストレスが低下する
➡ ②NO(一酸化窒素)の働きがスムーズになる
➡ ③血管が広がる
➡ ④末梢の血流が良好になる
こうした流れが関係していると考えられています。
さらに、自律神経のバランスや炎症に関わる仕組みが影響している可能性も示唆されています。
NO(一酸化窒素)って何?
NOは血管内皮から作られるガス状の物質で、血管をしなやかに広げる働きをします。
この作用が弱まると血管が硬くなったり狭くなったりします。
逆にNOがうまく働けば、血流がスムーズに保たれるのです。
もう少し詳しくお話しすると…
1.水素の分子特性
水素(H₂)は非常に小さな分子で、肺から吸入すると速やかに血液に溶け込み、
短時間で全身に届くことがわかっています。
2.酸化ストレスとNOの関係
研究では、水素がヒドロキシルラジカルやペルオキシナイトライトといった
強い酸化ストレス分子を減らす可能性が報告されています。
これにより血管内皮でのNOの働きが守られ、血管のしなやかさに寄与すると
考えられています。
3.炎症との関わり
動物実験や臨床研究の一部では、水素が炎症に関わる物質(サイトカイン)に
影響を与えることが示されています。
炎症が和らぐと血管がリラックスし、血流のサポートにつながる可能性があります。
4.臨床研究の観察
国内外の研究報告では、水素吸入により循環や酸素化の指標に変化がみられた例があります。
また、症例報告レベルですが「顔色が良くなった」「体の温かさを感じた」といった変化を
記録した論文もあります。
(ただし、これらはすべて研究段階の知見であり、効果を保証するものではありません。)
【短時間での変化に関わる可能性のある仕組み】
1.抗酸化作用によるNOの働きのサポート
2.ミトコンドリアの働きを助けることによるエネルギー産生の安定化
3.自律神経バランス(交感神経・副交感神経)の調整
4.炎症や微小循環の調整
まとめ

水素吸入の後に
「ぽかぽかする」「顔色が良くなる」
と感じられるのは、
酸化ストレス・NO・血流のつながり
に由来する可能性が考えられています。
ただし、これは研究や体験の報告に基づく情報であり、すべての方に同じような変化が起こるわけではありません。
水素の作用については現在も研究が進められており、今後さらに明らかになっていくことが期待されています。